甘酒には2種類あります。酒粕で作った甘酒と米麹で作った甘酒です。違いがありますが、酒粕か米麹をつかって作るかによって特徴も違ってきます。ここでは、それぞれの特徴や効果、甘酒の効果的な飲み方を紹介します。

甘酒の種類

酒粕

酒粕は、日本酒を作った時にできるもので、日本酒を搾った後の残りカスです。ですが、栄養価が豊富に含まれています。作り方は、酒粕にお湯、砂糖、塩を加えて混ぜて日本酒を加えれば完成。

米麹

米こうじで作る甘酒にはペプチドと言う血圧のを抑える成分が入っています。また甘酒は飲む点滴と言われるほど栄養価が高い事で知られていますが、その主な栄養素は、ビタミンB群、アミノ酸、ブドウ糖、オリゴ糖が豊富に含まれています。さらに、それらの栄養素の吸収率が良い特徴が甘酒が飲む点滴と言われるゆえんだと考えられています。

米麹は水洗いした米に麹菌を加えて4日間かけて麹菌を繁殖させます。そこに蒸した米と米麹を混ぜて10時間寝かせます。それを沸騰したお湯の中に入れて塩を入れれば完成です。

酒粕で作る場合は、酒粕のお値段が安いので経済的に助かりますが、アルコールが入っているのでお子さんは飲めません。米麹で作る場合はアルコールが入っていないのでお子さんも飲むことができます。ただし、米麹で作る方が手間がかかっているのでお値段は少し高くなります。

血圧が高めで気になっている人におすすめする甘酒は米こうじで作る甘酒です。米麹で作った甘酒にはペプチドと言う血圧を抑える成分が入っています。

甘酒に秘められた血圧を下げる働きとは

血液の中には、悪さをしないアンジオテンシンⅠがたくさん含まれています。この状態だと悪さをしないので問題はないのですが、ストレスや肥満、また塩分の摂り過ぎなどが原因でACEと言う酵素が元気になり悪いホルモン「アンジオテンシンⅡ」に変えてしまうのです。

この、アンジオテンシンⅡが、血管を収縮させたり、本来尿として排出される塩分を出さないように働いてしまうのです。そのため、そのまま血液に塩分が残ってしまい血圧を高くしてしまいます。

米麹で作る甘酒に含まれるペプチドは、アンジオテンシンⅠを悪いホルモンに変えないように、ACEを近づかせないようにブロックする働きをしてくれるのです。

ですが、甘酒はくすりではないので、すぐに効果があると言う訳ではありません。3ヶ月~半年くらい飲み続けて効果があるというデータがあるそうです。ですが、高血圧の原因は人によって様々です。病院に通っている人は医師に相談してから飲むことをおすすめします。

甘酒の効果的な飲み方

甘酒の効果的な飲み方はショウガと一緒に飲むのがおすすめです。ショウガには、辛味成分であるジンゲロンが含まれています。ジンゲロンが、抹消の血管を開いてくれて、血流を良くしてくれるので血圧を下げる効果が期待できます。

また、ジンゲロンは皮の部分に多く含まれるので、皮を捨ててしまわないで、ショウガは皮と一緒に擦って、それを甘酒に入れると効果的です。ジンゲロンには利尿作用もあるのでより効果が期待できます。飲むタイミングは、血圧は活動すると高くなるので日中が高くなります。血圧が高くなるまえの朝飲むのがオススメです。

米こうじで作る甘酒の成分は繊細で熱に弱い性質をもっています。ペプチドのほかにも消化酵素なども入っていますが熱に弱いので温めすぎると成分が壊れてしまいます。常温か冷やして飲むほうが効果的です。