「その調理、9割の栄養捨ててます!」と言う本をご存知ですか?

これまで当たり前だと思っていた食についての常識。実は違っていることが多いんだそうです。それをまとめた本が「その調理、9割の栄養捨ててます!」です。

その本を監修した赤石定典さんがTV番組サタデープラスに出演し、食べ物の栄養をしっかり摂取できる賢い食べ方を紹介しました。その内容を記載しています。

栄養を捨てない発酵食品の食べ方

納豆はアツアツのご飯にかけない

炊き立てのアツアツのご飯に納豆をかけて食べると美味しいですよね。ですが、これは勿体ない食べ方なんです。

納豆には、ナットウキナーゼーと言う酵素が活きたまま入っています。ナットウキナーゼーは、血液をサラサラにする働きがあると言われています。

ですが、熱に弱いという弱点があります。50℃になるとナットウキナーゼーの働きが弱まり、70℃を超えるとほとんどが死滅してしまいます。

赤石さんの話によると、ご飯の温度が40℃~48度くらいの時に納豆をかけて食べると酵素の働きが活性化されるのでベストなんだそうです。

炊きあがりのご飯の温度は大体80℃位なんだそうです。茶碗にご飯をよそって5分位待つと約50℃位なるそうです。その温度のご飯に納豆をかけて食べると良いそうです。

また、この50℃と言う温度はご飯を食べた時、美味しいと感じる温度でもあるんだそうですよ。是非試してみたいですね。

熱いお味噌汁は駄目!

味噌汁も同じように、味噌に入っている乳酸菌や酵母が50℃になると活動が弱まり70℃を超えると全滅してしまいます。

ですので、みそ汁を作る時は具を先に煮ます。煮えたら火を止めて10分位置いて味噌を入れると約50℃位になるので、そこで味噌を入れましょう。

この50℃の味噌汁をスタジオで出演者が飲んでみました。ところが、とっても不評でした。赤石さんいわく、栄養をとるか?美味しさをとるか?のどちらかだと、、、皆さんはどちらを選びますか。

栄養を捨てない野菜の食べ方

エノキは冷凍室で保存

エノキをスーパーで買って来て、自宅の冷蔵庫で保存するとき、野菜室に入れる人が多いかと思います。

しかし、エノキは冷凍室で保存するのが栄養素もアップして良い保存方法です。実は、冷凍することで細胞が壊れて栄養素やうまみ成分が出てきます。

中でも疲労回復に期待されているアミノ酸のひとつであるアスパラギン酸は冷凍すると3倍にもなるそうです。そのほかのキノコも冷凍した方が良いそうです。

トマトの保存は常温で!

トマトの原産地は南米の暖かい地方です。そのため、温かいのは得意ですが、寒いのが苦手なんだそうです。

トマトを冷蔵庫にいれて保存すると低温障害を起こしてしまうそうです。その結果抗酸化作用であるリコピンが大幅に減少してしまいます。

常温で保存してトマトが真っ赤になるまで追熟させると、トマトのリコピンが最大で60%も増加するんだそうです。

夏の暑い季節は25度位で保存するのがおススメなんだそうです。

ジャガイモはチルド室で保存

ジャガイモはチルド室に保存するのがおススメです。ジャガイモは、0℃に近づくと内部のデンプンが分解されて糖質を作り甘くなります。

チルド室に2週間くらい保存することで甘みが約2倍増えるそうです。

リンゴを切るなら輪切り!

リンゴの切り方についてです。なんと!輪切りが良いそうです。リンゴの栄養は皮や芯の部分にタップリ含まれています。

輪切りにする事で、ビタミンやミネラルなどの栄養がたくさん含まれている皮や芯の部分を多く食べることができます。但し、タネは毒性があるので食べないようにしましょう。

白菜は真ん中から食べる

これは、私もビックリ!

普段白菜を食べる時、多くの人が外側から食べているかと思いますが、実は、中心から食べるのが栄養をシッカリとれて美味しい食べ方だったんです!

白菜は外側の葉っぱが栄養素を作って、内側の中へ栄養を送っているんです。

しかも、収穫した後もそれが続いているので、内側の中心から食べると栄養やうま味成分をたっぷり摂取することが出来るんです。

以上になります。参考になりましたか?