鹿児島県にある喜界島は周囲およそ49km。平均気温は21℃と温かい島。

人口は7200人と少ないのですが、そのうちの4割近くが65歳以上の高齢者で今も現役で働いている健康長寿の方が多く住んでいます。

番組では、どんな生活をしているのがその島を取材し、この島民の方の生活を糖尿病専属医の岡部正先生に見てもらうと、食生活や運動などが長寿ホルモンが高いのではないかと予測されると。

高齢になっても現役で農業を行っている

高齢になっても、健康のためにサトウキビなどの畑で現役で働いており、とにかく楽しみは畑仕事ができる事だという人が多い。

「嫌な事なんか畑に来たら忘れてしまう。」と、このように、カラダを動かして働くことも大切ですが、喜界島で作られているサトウキビににも健康になる秘密があるんです。

サトウキビには、カリウムが豊富で、血圧をさげるはたらきに期待が出来るのだとか。さらに、さとうきびでつくられる黒砂糖は、精製されていないのでミネラルが豊富。これも生活習慣病の予防に期待できるそうです。

花良治(けらじ)みかん

喜界島には花良治集落という場所があります。そこで発見されたみかんが「花良治みかん」と言います。

「花良治みかん」の特徴は、見た目は緑色をしているので、一見まだ若く酸っぱいようにおもわれますが、実は食べると甘いのが特徴。

シークワーサーに多く含まれているポリメトキシフラボノイドと言うポリフェーノールの一種が多くふくまれており、抗がん作用や血糖値・血圧の上昇を抑制する効果に期待されているそうです。

花良治集落では、このみかんの栽培がおこなわれていて、そこでは皮も大切に活用した花良治みかんを使った花良治胡椒がつくられています。これを、さまざまな料理に使って食べられています。

実は、ポリメトキシフラボノイドはみかんの実よりも皮のほうに多く含まれているので、花良治胡椒にすることで健康効果が高いそうです。

やぎ料理

喜界島の島民はヤギ肉を食べる習慣があります。ヤギ肉には、疲労回復や滋養強壮に効果があると古くから言われており、沖縄や奄美地方で食べられています。

ヤギ肉は、高たんぱくで低脂質、鉄分や亜鉛などのミネラルが豊富。老化防止や免疫力の強化に期待できる。

長命草

正式名はボタンボウフウ。俗名で長命草とかサクナと言われて野草でせり科の仲間。

鉄分はプルーンの約6倍、カルシウムは牛乳の約4倍その他に、ポリフェノールも豊富なので、老化防止や生活習慣病の予防にと島では天ぷらなどにして良く食べられている野草です。

まとめ

喜界島の島民の生活をみて岡部正先生は、アディポネクチンという長寿ホルモンがあり、このホルモンを増やす生活をしていると感想を述べていました。

アディポネクチンはインスリンの働きを助けて糖尿病の予防・改善を促したり、高血圧の予防・改善、中性脂肪を減らす働きにも期待されています。その他にも、傷んだ血管を修復して動脈硬化を防いで、心筋梗塞や脳梗塞を予防してくれるのだそうです。

しかし、脂肪がつき過ぎるとアディポネクチンの分泌が減少してしまうそうです。ですので、運動や食生活に注意する事が大切なんだそうです。

アディポネクチンを増やす食べ物

  • 豆腐や納豆などの大豆製品
  • ほうれん草やプロッコリなどの緑黄色野菜
  • ひじきなどの海草類
  • ゴマやナッツ類
  • 柑橘類に含まれるノビレチンというポリフェノールの一種。※特にシークワーサーや柚子の皮に多く含まれる。

これらを食べたからと言って長寿ホルモンは直ぐに増えないので、長期的に食べる事が大切になります。その他にも、生涯現役で働くには、コミュニケーションも大切。外にでて人と接触したりすることが大切です。