「料理をつくるのが好きではない!」
「料理を作る時間がない。」
「何を作っても美味しくない。」

このような料理が苦手な人も、いつかは料理が上達して美味しい料理を、友達、彼、家族に食べもらいたい!そう感じている方も多いのではないでしょうか?

それを可能にしてくれる、誰が作っても失敗しない調理調理方法として話題になっているのが『弱火調理方法』です。

今までの調理方法といえば、揚げ物は高温で揚げる、煮物やシチューはコトコトと火加減を調節しながら時間をかけて煮る。

これが当たり前のように言われてきました。それを聞いただけで、料理が苦手な私は「料理って面倒くさい!」と思ってしまい、脳が閉店ガラガラと閉まってしまうのです。

ところが、今回紹介する弱火調理方法は、これまでの調理方法の常識を覆す新常識なんです。

料理が苦手なん人でも美味しくなる弱火調理方法とは

例えば、とんかつなどの揚げ物は、衣を付けたとんかつを先にフライパンに入れます。その後に揚げ油をいれ、泡がでない弱火で揚げていくのです。

火が中まで通ったら一度油から取り出し、今度は強火にして二度揚げします。こうすることで、お肉が柔らかい失敗しない美味しいトンカツが完成します。

この新常識の弱火調理方法を考案したのは水島弘史シェフ。数々のレシピ本を出版し累計25万部突破!料理教室はひと月の予約がたったの2分で埋まってしまう。今、日本一予約が取れないと言われている人気のシェフです。

そんな人気の水島シェフが、TV番組サタデープラスでブリ大根と鶏のクリームシチュー作り方を伝授していました。その作り方をまとめています。ぜひ参考にしてくださいね。

ブリ大根のレシピ

【ぶり大根の基本!】
食材に火を通すのと同時に味を入れようとすると、大根が硬かったり味も染みにくく苦みも残ってしまい失敗してしまいます。食材は最初に中まで火を通してから、その後に味を入れていきます。

また、水島シェフ伝授の大根を選ぶ際のポイントは、ヒゲ根がまっすぐに縦に並んでいる大根のほうが苦みが少ないそうです。

【材料:2人前】
ブリ
大根
ショウガスライス2枚
しょう油・・・25CC
日本酒・・・40CC
砂糖・・・20g

  1. 大根を一口大の四等分にします。塩水を沸騰させてその中に切った大根を入れてしっかりと下茹でします。
  2. ブリは、フライパンに水と塩をいれた塩水をつくり、キッチンペーパーを下に沈め、そこにブリを並べます。
  3. そして火をつけます。火加減は弱火にします。
    ポイント!タンパク質は、65℃を過ぎると魚の身が硬くなってしまう。ゆっくりと火を入れることでブリの身が縮まないでフワフワになり味も入りやすくなります。
  4. フライパンのお湯が白濁してきたら、65℃を目安に火を止めて、蓋をしてゆっくり中まで火を通す。これで、魚の臭みが無くなります。
  5. ブリに火が通ったら、水の中に入れてシャブシャブときれいに汚れを落とします。
  6. 次に、煮汁を作ります。フライパンに、ショウガスライス2枚、しょう油(25cc)、日本酒(40cc)、砂糖(20g)を入れて煮ます。煮えたら火を消します。
  7. ビニール袋にブリと大根をいれ、先ほど煮た煮汁も入れます。
  8. そして、水を入れたボールにビニール袋ごと入れて、空気を抜いて袋を真空状態にします。すると煮汁が全体にまわるようになります。
  9. あとは、ひっくり返しながら冷めるのを待ちます。味は冷めていくときに味が入り染みこんでいくので、後は放置して食べる時に温めるだけでOK!

鶏のクリームシチューのレシピ

では、次に紹介するのが弱火で作る鶏のクリームシチューの作り方です。

クリームシチューの作り方も食材に中まで通して味を入れていくと言う煮物の基本と同じです。また、モモ肉は縮にくいので煮込み料理に最適なんだそうです。

【材料:2人前】
鶏モモ・・・200g
塩・・・小さじ3分の1
玉ねぎ・・・大3分の1
マッシュルーム・・・6個
しめじ・・2分の1パック
薄力粉(小麦粉)・・・小さじ1
水・・・80cc
生クリーム・・・100cc
日本酒・・・大さじ4
塩・・・小さじ4分の1
コショウ・・・適量
パセリ・・・適量
サラダオイル・・・適量
フレッシュタイム・・・2束

  1. 玉ねぎ、マッシュルーム、しめじを食べやすい大きさに切ります
  2. 冷たいフライパンから野菜を炒めます。焦げ目をつけないように火加減は弱火。
  3. 鶏肉も食べやすい一口大の大きさに切って冷たいフライパンから炒めます。火加減は、焦げ目をつけるので弱火の中火。
  4. 油がパチパチ飛んできたら、油をキッチンペーパーでとり、焦げ目が付いて半分の高さまで火が通たら鶏肉をひっくり返します。
    ポイント!強火で焼くとお肉の水分が抜けてお肉がパサパサの食感になってしまいます。弱火のほうがジューシーに仕上がります。
  5. 野菜がしんなり炒まったら火を止めて小麦粉(小さじ1)をそのままかけて混ぜます。3分放置します。
  6. 水(80cc)を加えて、強火で火を入れて煮立てます。※強火にすることで粉臭さを消します。
  7. そこに、焦げ目をつけた鶏肉に日本酒(大さじ4)をかけて、野菜を炒めているフライパンに鶏肉も入れます。
  8. さらに、フレッシュタイムと生クリーム(100cc)を入れて3分煮たら完成!