野菜の「もやし」は、野菜が高騰している中でも値段が安くて庶民の味方。最も身近な野菜です。ですが、栄養はほとんど無いのではないか・・・・と、もやしに栄養を期待している人は少ないのではないでしょうか。
ところが、もやし一本一本の中には様々な健康成分がふくまれていて栄養価も高くとっても優秀な野菜なんですよ。そんな「もやし」の効果と栄養を損なわない効果的な食べ方を紹介します。
もっと知ろう!もやしの事
「ところでもやしってなんですか?」そう聞かれると、「もやしは、野菜。」と答える人も多いかとおもいますが、実はキャベツとかほうれん草と言った植物の名前ではありません。
もやしは、豆類や穀物を発芽させた新芽の総称なんだそうです。ちなみに漢字で書くと『萌やし』とかきます。
発芽と言えば、近年抗酸化力が高いことで注目されているブロッコリスプラウト、これも発芽野菜です。現在、日本でよく食べられている発芽野菜は、ブロッコリースプラウト、芽キャベツ、かいわれ大根は知っている人も多いのではないでしょうか。モヤシは大豆の新芽で、スプラウトに含まれるのです。そう聞くと、栄養価が高いのも頷けませんか?
現在、発芽野菜には2つのタイプがあります。
- 光を当てて育てる・・・スプラウト
- 光を当てないで育てる・・・もやし
もやしの種類
もやしにはいくつか種類があります。代表と言えば、スーパーなどで一番良く見かける緑豆もやし。これはタイから持ってきた緑豆を発芽させたもやしです。
実は、昔日本で主流だったのが黒豆もやし(ブラックマッペ)と言われるもやしです。これは黒豆ではなく「けつるあずき」と言う豆をを発芽させたもの。
そして大豆もやし、大豆を発芽させた豆が付いたもやし、ナムルにするとおいしいですよね。豆の部分には大豆の栄養分が含まれていて、女性にうれしい大豆イソフラボンも含まれています。
珍しいのが大鰐もやし、青森県の大鰐町で昔からある伝統のもやしで、温泉水を利用して育成していて長さが30cmもあるんですよ。
また、もやしが低価格で購入できるのは、工場の中で育てられているのでお天気に左右されることがありません。そのため安定して育てることができ大量生産できるので安く購入することができるんですね。
もやしの栄養について
もやしには、食物繊維、ビタミン、その他に最近注目されている機能性成分がたっぷり含まれています。
【もやしに含まれる栄養素】
- ビタミンC
- ビタミンB1
- ビタミンB2
- カルシウム
- カリウム
- タンパク質
- 葉酸
- アスパラギン酸
- 食物繊維、など
その中も、特にもやしに含まれている成分で注目されているのがアミノ酸の一種であるアスパラギン酸です。
アスパラギン酸は夏バテなどの疲労回復やスタミナ増強の効果がある健康成分ですが、その量はモヤシたった23本でアスパラガス1本分も含まれているんですよ!なんだか頼りないと思っていたもやしがたくましく思えてきませんか?
もやしを効果的に食べる方法
せっかく、栄養価が高いもやし効果的に食べたいです。もやしを食べる調理方法と言えば炒める方が多いかとおもいますが、その際に、もやしの水分が出てしまいませんか?
もやしは水溶性なので水に溶けやすく性質を持っているんです。その水分の中に、もやしの栄養素が一緒にでてしまっているんです。ですので、もやしを食べるときは、水分を出さないで食べる事が重要なんです。
プロが伝授するもやしの水分を出さないで炒める3つのポイント!
- フライパンは180℃まで温める(目安:フライパンに水を垂らすとコロコロとまるまる)
- もやし以外の物から炒める。最後にもやしを入れて仕上げまで1分で仕上げる。(目安:もやしがちょっと生ぽいのでは?と思うくらいでOK)
- 水分がでてしまうので味付けは最後。
とにかく、もやしをいれたら時間をかけて炒めないで1分以内で仕上げるのがコツ!この炒め方で食べると、これまでのもやし炒めはなんだったのだろう・・・と思うくらいシャキシャキして美味しいですよ!ぜひやってみてください。
もう一つ、もやしの水分が出ても大丈夫な栄養をまるごと食べれる、豚バラともやしの炊き込みご飯の作り方を紹介します。
【材料】
- 米2合
- 水360CC
- 大豆もやし1袋
- 豚バラ肉スライス150g
- 焼肉のたれ(大さじ3)
- ショウガ50g
- 鶏ガラスープの素(5g)
- ゴマ油(大さじ1)
【作り方】
- 土鍋に洗ったお米と千切りしたショウガを入れます。
- そこに大豆もやしをいれます。
- 豚ばら肉を焼肉のタレにまぶして、それも土鍋に入れます。
- さらに、米と同量の水、鶏がらスープの素、ごま油を加えて炊き上げれば完成です!