自然由来の甘味料ネイチャースイートソースと砂糖の違いを比較!
『ネイチャースイートソース』は、日本では、まだ聞き慣れない言葉ですが、アメリカやヨーロッパで定番のアップルソースや、日本でも良く使われているハチミツやメープルシロップなど、砂糖を使わない自然由来の天然の甘味料の事をいいます。
ネイチャースイートソースは、血糖値の上昇を抑えることができ、甘いのに健康で美しくなれる、砂糖にかわる甘味料として今世界で注目されています。
日本でも、今トレンドになっている商品を紹介している月刊誌の日経トレンディの特集記事「2017ヒット予測100」では17位に「ネイチャースイートソース」がランクインしており、これから、さらに関心が高くなるのではないかと思います。
ネイチャースイートソースが世界で注目されるようになったのは、2015年にWHOが糖質の摂取制限を厳しくしたことがきっかけになったようです。
WHOが、現在、定めている1日の砂糖の摂取量は、ティースプン5杯(25g)程度。肥満や病気を予防して健康維持のために、今までの摂取制限の半分の量に変更されました。
そうなると、その代りになる体に良い甘味料を摂るようにしないとなりません。そこで、注目されたのが、天然の甘味料ネイチャスイートソースなんです。
ネイチャスイートソースの特徴のポイントは
- 低カロリー
- 血糖値が上がりにくい
- 高血圧や免疫力もUPも期待でき病気を予防できる
などになります。では、それぞれのポイントを見ていきましょう。
低カロリー
ここでは、日本で良く利用されているメープルシロップとハチミツ、そして砂糖とのカロリーと糖度を表で比較しました。
カロリー | 糖度 | |
---|---|---|
砂糖(100g) | 384kcal | 67,6 |
メープルシロップ(100g) | 257kcal | 56,8 |
ハチミツ(100g) | 294kcal | 70,6 |
※文部科学省 日本食品標準成分表2015年 (七訂)
表を見ていただいた通り、カロリーは砂糖が一番高いです。ですが、糖度は、特にハチミツは砂糖よりも甘いんですね。そのため使う量も少なくて済みます。
血糖値が上がりにくい
皆さんはGI値と言うのをご存知ですか?
食べ物を摂取すると消化されて、食べ物の中の糖分がブドウ糖に変わり血液中に取り込まれ血糖値が上昇します。GI値は、その食後の血糖値の上昇のスピードを示す指標のことです。
この数値が低い方が、血糖値の上昇が緩やかで肥満や糖尿病予防につながると考えられています。GI値が一番低いのはメープルシロップです。次にハチミツ、どちらも砂糖よりも血糖値の上昇が緩やかです!
GI値 | |
---|---|
砂糖 | 109 |
メープルシロップ | 46 |
ハチミツ | 88 |
高血圧や免疫力もUPも期待でき病気を予防できる
- メープルシロップ・・・砂糖ハチミツに比べて塩分を排出する働きがあるカリウムが入っているので、塩分を排出して高血圧予防につながる。ミネラルが豊富です。※腎臓に病気がある方はカリウムの摂取に注意しましょう。
- ハチミツ・・・ハチミツには免疫細胞を活性化する働きがあるという研究報告もあります。※ハチミツは1歳未満の乳児には食べさせないでください。
カエデの木の樹液を濃縮した甘味料。日本では、秩父がカエデの木が生産量が日本トップクラス。その為、メープルシロップの生産量もトップクラスです。
2月から3月の寒い時期にカエデの樹木を摂取し時間をかけて煮詰めて作られます。煮詰めることで自然由来の甘みが誕生します。
メープルシロップを効果的に賢く摂取するには料理で砂糖の代わりに使いましょう!
メープルシロップを料理に使うと、アミノ酸と糖を加熱することで香気成分が出てコクがでてきます。
また、ハチミツを使うと含まれている果糖とブドウ糖が、肉の繊維質に入りタンパク質が固まるのを防いでくれるのでお肉が柔らかくなります。さらに、お肉を分解するプロテアーゼと言う酵素が含まれているので、よりお肉が柔らかくなる効果もあります。
今人気の日本伝統の飲み物甘酒はネイチャスイートソースの代表!
冒頭で、アメリカやヨーロッパではネイチャスイートソースの定番と言えばアップルソースだと紹介しましたが、日本にも古くから親しまれてきた飲み物でネイチャスイートソースと呼ばれているものがあります。それが飲む点滴と言われている甘酒です。
ご存知の方も多いかと思いますが、甘酒には、酒粕で作った物と米麹でつくったものがあります。
米麹で作る場合は、砂糖を一切使わないで作るので自然の甘さがあり、ビタミンB類、アミノ酸、ブドウ糖、オリゴ糖などの栄養素が豊富で、発酵しているので酵素も含まれており吸収しやすくなっています。米麹の甘酒には、ペプチドが入っていてそれが消化酵素を助けてくれます。暑い夏の季節の胃もたれや夏バテに甘酒を飲むと最適と言われています。
もう一種類の、酒粕の甘酒にもメリットがあります。レジスタントプロテインというタンパク質が含まれていて、それが脂を吸着して体外へ排出する働きがあります。肥満解消や悪玉コレステロールを下げる働きに期待されています。
甘酒の効果のある飲み方
温めすぎるとペプチドの効果が少なくなるおそれがあり、冷えすぎると働きが鈍るので常温で飲むのが一番効果的です。
また、きな粉を入れて飲むと。女性ホルモンに似た働きをするイソフラボンも摂取できるので女性にオススメの飲み方です。