玉ねぎには血液と血管の両方を若返からせてくれる栄養成分が豊富に含まれている事はかねてから言われており、若返り食材として、近年、医学界でも大変注目されている食べ物の一つになります。

玉ねぎがに期待されているその栄養成分とはケルセチンアリシンです。この2つの成分がどのような働きをしてくれるのか。また、2つの栄養成分を効率よく食べる方法を紹介します。

血管を柔軟にするケルセチン

玉ねぎに含まれるケルセチンは赤ワインなどにも豊富に含まれているポリフェノールの一種です。摂取するとカラダの中で抗酸化力を発揮して血管のサビ(老化)を予防し柔軟にしてくれる働きに期待されています。

最新の研究結果では、このケルセチンが動脈硬化を予防して血管をしなやかにし血管年齢を10歳~20歳若返らせてくれると言う報告もあるんだそうです。

血管年齢とは、血管が何歳くらいの硬さなのかを表している数値です。血管は年齢と共にどうしても硬くなってしまいます。

そこで、玉ねぎに入っているケルセチンを摂ることで、血管年齢を若返られる効果が期待されているのですが、そのメカニズムを説明します。

ケルセチンのメカニズム

血管の中では、一酸化窒素が血管を拡張してくれる働きをしています。ですが、活性酸素が発生したりストレスを感じると、一酸化窒素の働きが弱まってしまうのですが、玉ねぎに含まれているケルセチンには活性酸素を弱らせる働きがあります。その為、一酸化窒素の働きが戻り血管がしなやかになると考えられているのです。

このケルセチンが野菜のなかでも、特に玉ねぎは含有量がトップクラスに含まれています。その為、玉ねぎを意識して食べるようにしていると言う方も多いかとおもいます。

ですが、実は、ケルセチンが豊富に含まれているのは実よりも皮なんです。ケルセチンは赤い色素に含まれているポリフェノールなので赤っぽい皮の方がケルセチンが豊富なんです。

そこで、玉ねぎの皮をお茶のように飲んでいる人もいますが、少し抵抗のある人もいるかと思います。そこで、ケルセチンを増やす方法を紹介します。

ケルセチンを4倍に増やす方法

玉ねぎの皮をむいて、1週間日光に当てるだけで、ケルセチンが約40mgから約140mgの約4倍近く増やす事ができます。ぜひ試してみてくださいね。

ケルセチンが多く含まれているのは、玉ねぎの皮をむいた時に緑色になっている部分があります。そこです!ですので、玉ねぎの皮をむいて、1週間位日光に当てて干してケルセチンを増やしましょう。

また、このケルセチンを逃さないで効率よく食べる調理方法があります。それは油で揚げる調理方法です。

ケルセチンは水溶性の栄養素なので水に入れると溶けだしてしまいます。油で揚げることで溶けださないようすることができます。

オニオンリンクはお勧めです!また、汁ごと食べれるカレーやみそ汁もいいですね。

血液をサラサラにしてくれるアリシン

もう一つ、玉ねぎにはアリシンと言う成分が含まれています。玉ねぎを細かくみじん切りしている時涙が出てきますよね。その原因はアリシンと言う成分なんです。

アリシンは、玉ねぎの細胞を壊す事で生成される成分なんです。その為、みじん切りすると涙がでてくるんですね。アリシンは血液をサラサラにする成分として期待されています。

アリシンを最大限に摂るにはみじん切りにして細かく切ることです。空気に触れることで、辛み成分の硫化アリルがアリシンに変わります。

但し、水にさらすと、溶けだしてしまうので水にはさらさない方が良いです。また、飴色まで炒めると、アリシンが糖分にかわるので、アリシンを摂るならサット炒めて食べるのがおすすめです。

ケルセチンとアリシン両方を効果的に摂る食べ方

生の玉ねぎをスライスで食べる時、苦味があるので水にさらして食べている人も多いかとおもいますが、実はケルセチンは水にとても溶けやすい成分なので水にさらすと減少してしまいます。水にさらさないで食べましょう。

玉ねぎの苦みが気になる方は、玉ネギを千切りにしたらそのまま20分位放置すると苦味を飛ばすことができます。20分放置しましょう。

その他の調理方法は、スープなどの汁物に入れてスープごと食べるとケルセチンをしっかり摂取することができます。カレーやスープなどもおすすめです。

また、油で揚げたり炒めるなど油脂成分を使って一緒に調理することでケルセチンの吸収率がアップすることがわかっています。

次にアリシンです。先ほども話しましたが、玉ねぎの細胞を壊すことでより多くのアリシンが生成されることが分かっています。ですので、細かくすりおろして細胞を壊せばよりアリシンが多くなります。

そこで、ケルセチンとアリシンの両方を効果的に摂れる食べ方を紹介します。それは玉ねぎのドレッシングです。

【玉ねぎドレッシングの作りかた】

  • 新玉ねぎ・・・150g
  • オリーブオイル・・・大さじ3
  • 合わせ酢・・・150mg
  • マヨネーズ・・・大さじ1

新玉ねぎをすりおろしてアリシンを増やし、オリーブオイルやマヨネーズを合わせてケルセチンの吸収率をアップすることができるのが玉ねぎのドレッシングです。是非作ってみてくださいね。

玉ねぎ豆知識

玉ねぎの生産量が日本一と言うと北海道が有名ですが北海道の玉ねぎの旬は秋で9月~10月が旬です。春に時期に収穫する新玉ねぎの収穫の日本一は佐賀県白石町です。