以外かと思われるかもしれませんが、牡蠣には女性特有の体の不調やホルモンの乱れを整えるのに必要な栄養やアンチエイジングなどに期待ができる栄養がたっぷり含まれています。牡蠣に含まれる女性に嬉しい成分と効果についてご紹介します。

牡蠣にタップリ含まれている亜鉛は美肌に欠かせません!

牡蠣にたくさん含まれる亜鉛は、200以上もの酵素や100以上のホルモンと結びつき美肌維持には欠かせない成分です。

肌の弾力に関わるのは真皮のコラーゲンですが、亜鉛はアスコルビン酸との共同作業でコラーゲンを作り出しています。

ヒトの細胞は毎日のように生まれ変わっているわけですが、亜鉛の助けがないと新陳代謝が滞ります。亜鉛不足になると細胞の中でも再生速度の速い肌細胞ではターンオーバーの周期が遅延し、肌荒れや吹き出物といった肌トラブルが起こりがちなります。

肌が老化するのは生命活動により発生する活性酸素と糖化が原因だと言われています。亜鉛には活性酸素を除去する働きと同時に、血液中の糖濃度を下げるインスリンの生成を補助する役割があります。つまりシミやシワ、タルミ、クスミなどの肌老化に歯止めをかけてくれるのです。

女性ホルモンの分泌や貧血予防には牡蠣がお薦め

女性ホルモンの合成に亜鉛は欠かせない栄養素の一つです。黄体形成ホルモンや卵細胞刺激ホルモンの分泌を調整する働きもあり、生理を正常にコントロールします。

妊娠中の亜鉛不足は胎児の身体、神経系統や脳の発育に影響し早産や流産の危険性が高くなるので注意しなくてはいけません。

また亜鉛は神経機能を正常にする働きがあるので、ホルモンバランスや自律神経が乱れやすい更年期障害の軽減に効果があるとされています。

軽度の症状も含めると女性の50パーセントが貧血だという統計があります。女性に多い貧血は鉄分不足による鉄欠乏性貧血とビタミンB12不足による巨赤芽球性貧血です。

牡蠣には鉄分補給に効率のいいヘム鉄と、鉄の吸収を促進する銅が豊富に含まれています。また動物性食品だけに含有されるビタミンB12は牡蠣1個で必要摂取量を満たすほどたっぷりです。

健康や美容、ダイエットに牡蠣がいい理由

有害重金属、農薬や化学肥料、添加物が体内に蓄積されると免疫力の低下や便秘、肌の劣化などの健康被害があらわれます。亜鉛にはこれらの老廃物を排出するデトックス効果が認められているようです。

女性の亜鉛摂取推奨量8ミリグラムを牡蠣から摂る場合は60グラム、熱量は48キロカロリーです。2番目に多いと豚レバーから同量の亜鉛を摂ろうとすると190グラムを食べなくてはならず、摂取カロリーは243キロカロリーに跳ね上がります。豚レバーのコレステロール値は牡蠣に比べて5倍もあり、まず190グラムを食べられるかどうかも疑問です。

牡蠣は美肌成分の亜鉛を少量で摂れ、しかもローカロリーなのでダイエットパフォーマン効率も高い申し分のない食品です。ビタミンやミネラル、アミノ酸など美容や健康に欠かせない栄養素は、相互関係をもって充分な効果を発揮します。牡蠣は女性に必要な成分が豊富なうえバランスが良く、食べる天然の美容液なのですね。