大根を食べて「辛い!」と感じる時と、「そんなに辛くない。」と感じる時があります。今回は、TV番組『この差って何ですか?」で放送していた辛い大根と辛くない大根の見分け方を紹介します。

ストレスがかかった大根は辛い!

番組では専門家のもとに話を聞きにいきました。その専門家は東京農業大学農学部 准教授 三井裕樹先生です。

三井先生の話によると、私たちが普段スーパーで買っている大根は、主に ”青首大根” と言う種類の大根になるそうです。おなじ青首大根でも辛さに違いが出てしまう原因は、大根を育てているときの土の硬さの違いなんだそうです。

実は、同じ畑でも土が硬い所と柔らかい所があり、土が硬い所で育った大根は辛く、土が柔らかい所で育った大根は辛みがあまりないそうです。これは、大根が育つときのストレスが影響しているそうです。

大根は、土のなかで下に成長していきますが、この時、土が硬いとストレスがかかり辛味成分が生成されやすくなるんだそうです。

そのストレスがかかった辛い大根と、ストレスがかかっていない辛くない大根の見分け方は、とっても簡単な方法で誰でも見分ける事ができます。

大根のくぼみを見ましょう

大根には、小さなくぼみがいくつのありますが、スーパーで大根をみる時、そのくぼみを見ると良いそうです。

辛い大根は土の中で育っている過程でストレスを受けていることが考えられるそうです。土が硬い畑で育つ場合はねじれながら育つので、そのためくぼみが斜めになってしまうのだそうです。

一方、辛くない大根は土が柔らかいのでねじれません。真っ直ぐに育つのでくぼみも真っ直ぐの位置にあるそうです。

ちなみに、上の写真の目印を付けた大根は比較的真ん中にくぼみがあるので辛くないかもしれませんネ。

実際にスタジオで辛さを確かめるためにゲストの方に食べ比べをしてもらいました。すると、やはり、くぼみが斜めになっている方は「ピリッと辛い」という意見が多く、くぼみが真っ直ぐな方は「辛くなく美味しい」という感想です。

さらに、大根の先が細くなっていない、先までしっかり丸みがある大根を選ぶのが美味しい大根を選びのコツなんだそうです。

以上が、辛くない大根と辛い大根の見分け方になりますが、こんど、大根が必要になった時はスーパーでくぼみと先まで丸い大根を購入してみてくださいね。

水っぽくない大根おろしのすり方

これは、テレビ朝日の【くりぃむしちゅーのハナタカ!優越館】で放送していましたが、水分が少ないふっくらとした大根おろしを作るには擦り方を工夫するといいそうです。

大根をするときに引いたり押したりしてしまうと繊維が壊れて水分が多く出てしまうので水っぽくなってしまいます。

ですので大根をするときは、押すときだけ力を入れて、引くときは力を抜いて擦るようにすると水分が少なくふっくらとした大根おろしが完成するそうです。

また、大根の辛味成分は揮発性なので、辛い場合はすった後、少し空気に触れさせて時間をおくと辛味が軽減されるそうです。