秋の味覚といえばキノコは代表的な食材です。中でも椎茸は私たちが良く食べる身近なキノコではないでしょうか。

この椎茸ですが、夏の季節で低下した免疫力を回復させるのに役立つ栄養素が豊富に含まれている食べ物なんだそうです。

秋のこの時期にたぷり食べて免疫力を強化したいところですね。ここでは、椎茸の栄養やその栄養をしっかり摂れる食べ方、さらに美味しい椎茸の見分け方を紹介しています。

椎茸に含まれるビタミンDの役割

椎茸に含まれている栄養素のなかにビタミンBとビタミンDがあります。

ビタミンBは疲労回復に良い働きをしてくれることは良く知られています。

そしてビタミンDは骨を強くする時に必要な栄養素と言われていますが、実は、ビタミンDも疲れたときにオススメなんです。

近年、色んな研究がされており、骨だけではなく、感染症、免疫力アップ効果などが分かってきているそうです。

ロンドン大学の研究チームが、2017年に発表した研究では、適量のビタミンDを摂取することで、風邪やインフルエンザ、気管支炎・肺炎などの発症リスクを低下させるという研究結果が報告されました。

野菜の中でも、特にキノコ類はビタミンDが多く含まれているんですが、そのキノコの中でも特にビタミンDが多く含まれているのは干しシイタケなんです。

椎茸を干す事で、椎茸のなかにあるエルゴステロールと言う成分が日光に当たることでビタミンDに変わり、ビタミンDの量が約10倍増えるそうです。

椎茸のビタミンDを増やす方法

わざわざ干し椎茸を買わなくても、干ししいたけは簡単にできます。

スーパーや八百屋で買ってきた生の椎茸を30分~1時間天日干しするだけでビタミンDは約10倍になります。味も凝縮されるので是非やってみてくださいね。

椎茸の効果的な調理方法

椎茸などキノコには細胞壁があります。細かく刻むことで細胞壁が壊され、そこからうま味成分や栄養素が出てくるのでより摂取できます。

さらに、ビタミンDは油に溶ける脂溶性ビタミンなので、キノコを油で調理することでより吸収率がアップします。

美味しい椎茸の見分け方

美味しい椎茸の見分け方のポイントですが、食糧学院の副学院長 馬淵知子先生がTV番組で話されていましたが、ポイントは笠の大きさです。

椎茸の裏側のカサを見て、カサが広がっていない小さな椎茸の方が肉厚で食感も良くてより美味しいそうです。

カサが広がっている椎茸は大きいので選びがちですが、椎茸は成長してカサが広がる時に胞子と一緒に栄養やうま味が逃げてしまうそうです。なるべくカサが広がっていない椎茸を選ぶと美味しい椎茸に出会えるそうです。