今回は、今が旬のシラスの呼び名の違いやしらすに含まれている栄養、美味しいシラスの見分け方にについてまとめています。

シラスの呼び名について

シラスはイワシの稚魚です。日本でシラスと言われているのは、主にカタクチイワシ、ウルメイワシ、マイワシの3種類の稚魚です。イワシの収穫の旬の時期は年2回あり、春の3月~5月と秋の9月中旬カラ11月です。

シラスは成長段階に応じて呼び名が変わります。産まれたばかりで色がついていないのがシラス、だんだん成長し鱗や内臓や骨が出来て黒くなると親にかえるという意味で「かえり」と呼ばれだいたい5cm位になります。そして大人になりイワシになります。

また、スーパーに行くと、釜揚げしらす、シラス干し、ちりめん・・・と、色んな種類のシラスが並んでいますが、シラスは、干し加減や大きさによって呼び方が違います。

水揚げされた透明のシラスを釜で茹でたのが釜揚げシラス、その茹でたシラスを軽く干したものを「シラス干し」、さらに干して乾燥させたものを「ちりめん」とか「ちりめんじゃこ」と呼んでいます。

シラスは血管に良い食べ物!

シラスには、血管を広げて血圧を下げる効果が期待できるGABA(ギャバ)が含まれています。

私たちは、ストレスが多い社会で働いています。すると神経から指令が出て血管を縮めてしまいます、すると血圧が上がってしまいます。ですがGABA(ギャバ)にはこの指令を止める働きがあると言われています。

また、GABAはうれしい事に即効性があると言われています。摂取量の目安は、しらす干しなら1日20g以上。乾燥したちりめんじゃこはなら1日3g以上が目安です。ストレスを感じていると思った時の食事のときは是非たべてみてくださいね。

必須アミノ酸「リジン」が豊富

リジンは必須アミノ酸に一つです。体をつくるのに必要な必須アミノ酸ですが、カラダの中では作ることができないので食材で摂る必要があります。

リジンは、カラダの成長や修復に重要な役割を担っています。リジンが不足すると疲れやすく、集中力が低下してしまいます。さらに、めまい、貧血などの症状も起こしやすくなります。毎日の食事にシラスを加えてみるといいですね。

美味しいシラスの見分け方

水揚げされたばかりのシラスは透明ですが、茹でると採れたてで鮮度が良いシラスは体がへの字に曲がっています。これは、鮮度がいいとシラスのお腹の筋肉が収縮して曲がるのだそうです。

しかし、1日冷蔵庫に置いたシラスを茹でるとお腹の筋肉が裂けて曲がらないので真っ直ぐなんだそうです。

また、シラスのお腹の部分が赤くなっているのを見かけたことがあるかと思いますが、これはエビやカニの幼生を食べるとこのように赤くなります。商品価値としては落ちますが、お腹の赤いシラスの方が白いシラスと比べて約4倍のうま味成分があると言われています。但し日持ちがしないので早く食べましょう。

実は栄養学的には大根おろしと食べるのはNG

実は、アミノ酸のリジンの吸収が大根おろしと一緒に食べると阻害されるそうです。栄養学的に最強なのは、レモンをシラスにかけて食べるのが良いのだそうです。レモンに含まれているクエン酸でシラスに含まれるカルシウムの吸収率がアップします。

美味しい食べ方は、釜揚げシラスをフライパンで乾煎りします。油は使いません。煎り過ぎないように注意しましょう。それをお皿にのせて、黒コショウーをかけて仕上げにレモンをたっぷり絞ります。これだけです。是非試してみてください。