暑い夏を乗り切るのにオススメの料理として、TV番組『教えてもらう前と後』で紹介されたのが豚の生姜焼きです。
豚肉に含まれるビタミンB1は、夏バテ予防に欠かせない栄養素。豚肉はビタミンB1の量がなんと牛肉の10倍も多く含まれているそうです。
番組では、東京慈恵会医科大学付属病院で病院食の全メニューを管理している管理栄養士の赤石定典さんが登場し夏バテ解消と健康パワーをアップする生姜焼きのレシピを紹介しました。その作り方をまとめています。
生姜焼きには玉ねぎを入れる
生姜焼きを作る時に、玉ねぎを入れている方も多いかと思いますが、健康パワーをアップさせるにはとても良いことなんだそうです。
玉ねぎにはビタミンB1の吸収をアップさせる「アリシン」が含まれていて、そのアリシンによってビタミンB1の吸収が10倍もアップするそうです。
それなら必ず玉ねぎを入れて作った方が断然良いですよね。ですが、さらにポイントがあって、調理する時には一番最初に玉ねぎを切っておきましょう。実はアリシンが生み出すのには10分位の時間がかかるそうです。
豚肉はロース肉がおすすめ!
豚肉にはバラ、モモ、ロースなど部位の種類が幾つかあります。ビタミンB1をしっかり摂るならロース肉がたっぷり入っているのでオススメなんだそうです。
豚肉は小麦粉をまぶしたから焼く
ビタミンB1は水溶性なので加熱すると流出してしまう特徴があります。それを防ぐために豚肉を焼く前に小麦粉をまぶしてコーティングしてから焼くと良いそうです。
また、小麦粉をまぶす前に少量のお酢を豚肉に塗るとお肉が柔らかくなるそうです。加熱すると酸味はなくなります。
生姜焼きのタレの生姜は皮ごと使う
生姜焼きのタレは、醤油、酒、みりんを使い、生姜は皮ごと擦って使うのがおすすめです。生姜に含まれているポリフェノールやショウガオールという成分は皮の部分に多く含まれています。
生の生姜を使った一品をチョイ足し
実は生姜は加熱する前と後では栄養効果が変化します。
生の生姜にはジンゲロールという成分が多く含まれていて、代謝アップしたり発汗作用を促す働きに期待が出来できます。
生姜を加熱すると、そのジンゲロールがショウガオールに変化して血行促進や免疫力向上に期待できるそうです。
つまり、生と加熱の両方の生姜を食べて、ジンゲロールとショウガオールの両方の成分を摂って最強の豚の生姜焼き完成なんですね。
生の生姜はみじん切りにして、パプリカやピーマンの生の野菜のみじん切りと混ぜて食べると良いそうです。