テレビ朝日『たけしの家庭の医学』では、東京女子医科大学病院 高血圧・内分泌内科 主任教授 市原淳弘先生を迎えて、血管の老化を予防する若返りの食べ物として豆腐が紹介されました。その放送内容を紹介しています。
血管の若返りに豆腐が良い理由
豆腐にはマグネシウムが豊富
市原先生の話によると、マグネシウムは血圧を正常に保つ事で血管の若返りに期待されている栄養なんだそうです。
そのマグネシウムを多く含む食材と言えは、焼き海苔、ひじき、昆布などの海藻類は良く知られています。その他にも、大豆、アーモンド、ガシューナッツ、落花生などの豆類にも多く含まれています。このような豊富に含む食材の中でも、特に圧倒的にマグネシウムを摂りやすい食材は豆腐なんだそうです。
豆腐の原料は大豆です。大豆にもマグネシウムが豊富に含まれていますが、さらに、豆腐を固める時に凝固剤として使うニガリも原料が海水なのでマグネシウムが豊富に含まれているんです。そのニガリを使うので、さらに豆腐にはマグネシウムが増えるんですね。
その量ですが、例えば、焼き海苔と木綿豆腐でマグネシウムの量を比較します。木綿豆腐一丁で390mgのマグネシウムが含まれています。この量のマグネシウムを焼き海苔で摂る場合、大きいサイズの焼きのりが約39枚、ひじきなら小鉢10皿食べなくてはならないそうです。
焼き海苔39枚もひじき10皿も、毎日食べる事は到底不可能です。木綿豆腐一丁、これなら、お味噌汁に入れたり、サラダにしたり、冷ややっこでも無理なく毎日摂れそうですよね。
では、マグネシウムがどのように血管に働いてくれるのでしょうか。
マグネシウムが塩分の排出力を高める
日本人の食生活は、世界的にみても塩分が多い食生活だと言われているそうです。
血液中に塩分が多くなると、水分を引き込む作用があるので血液中に水分が多くなります。すると血管の壁への圧力が高くなり高血圧になります。
そこで、マグネシウムを摂取すると全身の細胞に行きわたり、特に腎臓に作用します。腎臓ではカラダの中で不要になった余分な塩分を排出する役割を行っています。マグネシウムを摂る事で、その働きを促進しドンドン塩分を排出してくれるのです。
マグネシウムの摂取量
厚生労働省が推奨している1日の摂取量は、18~29歳男性では340mg、30~49歳男性では370mg、50~69歳男性では350mg、70歳以上の男性では320mgで、18~29歳女性では270mg、30~69歳女性では290mg、70歳以上の女性では270mgを目標としています。
しかし、現在、日本人の平均摂取量は238mg、と言われていて、厚生労働省が推奨している1日の摂取量より不足しているのが現状です。
そこで、市原先生がいわく、いつもの食事に木綿豆腐半丁を足すのがおすすめなんだそうです。たった木綿豆腐半丁で不足分のマグネシウムが補えるそうです。※絹ごし豆腐よりも木綿豆腐の方がマグネシウムが豊富です。
これなら、お味噌汁に入れたり、サラダにしたり、冷ややっこでも無理なく毎日摂れそうですよね。今日から早速始めてみませんか?