血管を若返らせる食べ物として注目されている酢しょうがの健康効果や作り方、また美味しい食べ方などご紹介します。酢しょうがは、酢が持っている働きと、生姜が持つ2つの働きの相乗効果を得ることができます。また、生姜の名産地である高知県四万十町の方々の生姜の食べ方も紹介しています。

血管を若返らせる酢しょうがを常備食に!

お酢はカラダに良い働きがあることで良く知られています。

  • 血圧を下げる
  • 血糖値を下げる
  • 肥満を防ぐ
  • コレステロールや中性脂肪を減らす

このような生活習慣病を予防する働きに期待されています。

一方、生姜は薬味として親しまれていますが、実は血管のなかをきれいにするNO1の食材だと言う専門家もいます。しょうがに含まれている成分が血液中にある悪玉コレステロールを抑える健康効果があり、更に加えて血糖値も抑えてくれる優れた食材なんです。

その効果は生姜の皮のすぐ下にある辛味成分のジンゲロールです。このジンゲロールが血液中の中性脂肪や悪玉コレステロール値を下げ、血糖値の上昇を抑えれくれます。生姜を調理する時は是非皮ごと食べるようにするといいですね。

さらに、生姜は加熱することで辛み成分ジンゲロールの一部がショウガオールに変わります。ショウガオールは炎症を防ぐ働きをしてくれるので、血管の中の傷ついたところを修復してくれるので動脈硬化を予防し血液の流れをスムーズにしてくれます。

体が酸化すると、老化やガンや生活習慣などの原因になりますが、生姜に含まれているジンゲロールが活性酸素を除去する抗酸化作用が高い。またジンゲロールは血流をよくして体を温める働きがあります。

多くの野菜は熱を加えると酵素やビタミンなどの栄養成分が損なわれやすいですが、生姜のジンゲロールは熱を加えるとさらにパワーアップします。ですので熱を加えてたべるのがおすすめです。

現在、日本でも欧米化の食事に伴って増えており問題になっている悪玉コレステロール値と血糖値の改善に生姜を上手に食生活に取り入れて健康な体を取り戻しましょう。

酢しょうがの作り方

では、酢しょうがを作ってみましょう。本当に簡単です!

【材料】

  • しょうが 100g
  • お酢   100cc
  • はちみつ  20 g

必要な材料はたったこれだけ!

【作り方】

  1. ショウガを皮のままみじん切りにする。

    ポイントショウガの皮の部分に体に良い働きをしてくれる成分が最も多く含まれています。皮のまま使用しましましょう。また、ショウガはみじん切りでなくても、すりおろしやスライスでも効果は同じなのでお好みにあわせてください。何種類か作っておくのも良いですね。

  2. みじん切りしたら容器に入れて、そこにお酢を入れる。

    お酢はなんでもいいですが、一番のおススメはアミノ酸が一般的な酢の8倍入っている黒酢です。また、胃腸の弱い方はペクチンを含むリンゴ酢がおススメです。

  3. 最後にハチミツを入れて1日漬けておけば完成!

    フタをして冷蔵庫で一晩寝かせれば完成です!※保存期間は冷蔵庫で1週間が目安。

酢ショウガの美味しい食べ方

大さじ1杯を1日3回に分けて摂るといいですが、お酢が苦手の方は料理に入れて使うと美味しくいただけます。

例えば、こんな料理に使えます!

  • 味噌汁に入れる
  • 餃子のタレ
  • さばの味噌煮
  • 豚肉のしょうが焼き
  • アジ南漬け
  • ヨーグルトに入れる
  • アイスクリームに黒蜜と酢しょうがを入れる。

先ほど生姜は熱を加えるとジンゲロールがよりパワーアップして効果的だと紹介しました。そこでお勧めなのが酢しょうがのあさりご飯です!

【材料】

  • 米 2合
  • アサリのむき身 80g
  • 酢しょうが   大さじ1
  • 酒・薄口しょうゆ 各大さじ1

洗ったお米に、いつもの通りの水で、材料全てを入れて炊き上がりを待つだけ!

生姜の名産地高知県四万十町民の食べ方

生姜を良く食べているところといえば、出荷量が日本一の高知県。国内の4割がこの高知県で生産地されているそうです。

特に四万十地方はしょうがの里と言われているんそうです。四万十地方は昼と夜の寒暖差が大きい気候。その為、しょうがの育ちが良く良質の生姜が育つんだそうです。

そんな四万十町の人は当たり前のように一年を通して毎日生姜を食べています。しょうがの収穫は11月なのに、どうして一年中食べることができるのでしょう?

それは保存仕方に秘密があります。生姜農家では、洞窟のようなところを壺と言い、一年中しょうがが食べれるようにそこに保存しているのです。

しょうがは、気温や湿度の変化に弱くて痛みやすい性質をもっているそうです。湿度と温度が一定でなければ長持ちしないんだそうです。壺と呼ばれているその洞窟は平均気温が13℃、湿度も常に90%に保たれているそうです。

しかし、これは生姜農家ならではの保存方法、一般の家庭ではできません。ですが、一般家庭でも長持ちする保存方法があるそうです。

その方法は、ぬらした新聞紙に包んでビニール袋に入れて床下収納で保存。これで一年は生姜が保存ができ食べられるそうです。床下収納がある方は実践してみてください。

床下収納が無い場合は、みじん切り、スライス、すりおろし、みじん切りなど切り分けして冷凍保存をして料理によって使い分けしましょう。

【四万十町しょうがの使い方】

  • 高知県と言えばカツオです。カツオのたたきの薬味として。
  • 千切りにしたしょうがをみそ汁に入れる。
  • 生姜ご飯
  • かき揚げに入れる。

冬の季節だけではなく、現在は夏の季節もどこにいても冷房がきいているのでカラダが冷えやすくなっています。酢しょうがを常に常備して、毎日食べることで血液の流れを良くしましょう。