柚子コショウが何かの料理に合うと聞いて、スーパーで買ってきたのはいいのだけれど、一度つかったらその後料理に使われる事がなく、そのまま冷蔵庫で何ヶ月も眠っている。そんなご家庭も多いのではないでしょうか。

今回は、産地である大分県日田市のご家庭での柚子コショウの活用方法を紹介します。産地ならではの意外な使い方をしていますよ。

柚子コショウの産地は大分県北西に位置する日田市です。周囲が山で囲まれた自然豊かな町。そこで作られているのが柚子です。実は大分県日田市は柚子の一大生産地なんです。

日田市では、その柚子をつかった柚子コショウは家庭の味。どこの家庭にも必ずあります。また、地元のスーパーで売られている柚子コショウの容器を見ると、そこには生産者の個人名が書かれているんだそうです。

その柚子コショウを、広く広めた先駆け的な存在が日田市にある川津食品です。川津食品は、昔ながらの柚子の本物の味を伝える事を第一に考えて柚子胡椒を製造しています。

柚子コショウを作るのに一番大切なのは香りです。その香りを引き立たせるために柚子を手作業でむいているそうです。

そして、成熟度の違う3種類の柚子の皮をブレンドして使用することで柚子コショウの命である香りを豊かにしてコクをだしています。

塩漬けした柚子の皮と唐辛子を混ぜ合わせると香り豊かな粒柚子コショウが完成します。

多くの方は柚子コショウは薬味として使われている方が多いかとおもいますが、地元では、クリームシチューやみそ汁に入れたりして食べているんです。どんな味になるのか気になりますが、とっても相性が良く美味しいそうです。

さらに、地元の日田焼きそばに入れたり、鶏のから揚げの下味としても使っています。醤油、おろししょうが、おろしにんにくと一緒に粒柚子コショウを使って鶏肉のモモ肉を入れて良く揉んで下味をつけます。

これまで食べてきた唐揚げとは、また一味違う美味しいから揚げになるそうです。冷蔵庫に柚子コショウがある方は、是非試してみてください。